行 事 報 告
令和5年度 報恩講 厳修
- 令和5年12月10日(日)14時・18時、11日(月)14時より。
令和5年の報恩講が例年通り2日間3座にわたって無事に勤まりました。
世間では「コロナ禍は終わった」と言われておりますが、感染者は一定数いますし、インフルエンザなども流行してきておりますので、任意でしたがほとんどの方がマスクを着けておられました。
私以外に7名の僧侶にお勤めいただき、近隣の5カ寺より役員、仏教婦人会会員、寺族の方々にご参拝いただきました。
2 日間で延べ 100 名ほどの参拝があり、盛大に執り行うことができました事を心より感謝いたします。
今回は西宮の善教寺の副住職、赤井智顕先生にご法話をいただきました。
先生は私の一つ年上の比較的若手の僧侶ですが、昨年まで本山本願寺で真宗の研究に従事され、ご自身の経験を通して真宗の教えをしっかりと伝えるお話は考えさせられるものがあり、様々なお寺からお呼びがかかる人気講師です。
先生は報恩講の意味から、親鸞聖人の事、年 忌・葬儀について、お念仏について、諸行無常について、わかりやすくお伝えくださいました。その中でも故人を偲ぶというお話の中で、葬儀の際に「してやれなかったことを悔やむことより、どうぞ、していただいたことに思いをいたしてください。」と書かれていた弔電に救われたというお話は特に私の心に残りました。
真宗のご法話は、勉強になることも、感動することも、面白い話だったりすることもありますが、やはり「私の心を支えてくれるもの」ではないでしょうか。お寺に参るのは、人生経験を積んでから、死が近づいてきてから、何か心の問題を抱えてから、今の自分に必要がないと、考えられている方が多いと思います。しかし、阿弥陀様は私の人生にずっと寄りそってくださる仏様です。阿弥陀さまの願いはいつも私に届いているのですから、年齢・職業・病気・精神状態などに関わらず、可能な限りご一緒に聞かせていただきたいと思います。(住職)